突然の訪問者

やあどうも、会社の制服を着ている時は傘を刺さない主義のウリィアムです。

 

「ちわ、楠木さん今日暇ですよね。遊んでください。」と後輩からラブコール。

俺は仕事と私ははっきり分けたいんだゆぉと必死の抵抗をするも「もう部屋の前にいます。」とまさかのアポ無し事後報告。この野郎。それについて咎めると、この方法は楠木さんに教えてもらいました〜、などと言われたもんだから断るに断れない。「フィギュアを片してないから部屋には上げられないYO!」とも言えず、着替えて足の踏み場を作る時間(10分)だけ貰って、結局部屋に上げた。

なんか分からんけど大荷物。

何を持ってきたんや。多分そういう顔をしていたんだろう、彼は待ってましたとばかりに「これね、⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎(ゲーム機名。分からんかった)ですよ。」と予想の斜め上の返事が返ってきた。なんやくれるんか?と冗談を言う前に「あげませんよ?」と続けた。環境もないし特に欲しくもないかな...
んで、何するために?俺は家主だ。持参したものの用途を聞く権利はあるだろう...と尋ねると、ゲームですよ。分かりませんか?と言う。流石。俺が2年かけて育てただけはあるぜ。ドツいた。

これ以上は聞くのも面倒なのでとりあえずゲームができるように(主に俺が)セッティングをした。

それで、プレーするのはまさかの

『暗黒要塞』

ご冗談を。これクソゲーで有名なやつじゃが。

「エエっこんなの、令和2年にもなった、なんなら3年になろうとしている今日び、YouTuber以外にプレーする奴がおるんかよ!?」と率直な疑問をぶつけた。そりゃもう全力で。

すると

 

「えっ、楠木さんレトロゲー、それもクソゲーに分類されるゲームが好きなんですよね?」

 

なんだって。

誰から聞いたんや?という言葉を飲み込んだ。「いやそんな事はないよ?ゲームは好きやけど。」と彼には申し訳ないがまずは否定させてもらった。このテの話は最初に否定しておかないとマズいのだ。

俺がいつクソゲー好きを名乗ったんや...?
察したのか「G村さんが言ってました」と言い訳。ゲイツ。あの野郎。

まあ持ってきたモンはしゃーないべ。やるか、と早速起動...ができなかった。

なんやよく分からんけど、テレビとゲームの相性(?)が悪いらしい。後輩にはすまんがクソゲーをプレイしなくて済んだのは素直にラッキー。「まあこんな事はあろうかとテレビを車に積んできてるんです。」と外を見ると少し雨が。残念やけど完全にレトロゲーのプレイは中止になった。

ので、仕方なく、仕方なく元のPS3に繋ぎ直しエースコンバットゼロの対戦モードをプレーする事になった。ちなみに発売が2006年であるこのゲームもそろそろレトロゲーに分類されるのだろうか。あんまりレトロってイメージはないけど。

最近のゲームはオンラインマルチ専用で、オフラインの画面スプリット型のマルチプレイができるゲームはバイオハザード(苦手)くらいしかないのが本当に残念。

...今考えたら爽快度MAXの地球防衛軍があったわ。そっちの方がよかったな。次回があったら...などと思ったが次回などはない。2度とあってはならない。

では、また!と去る彼の背中に豪快に塩を振っておいた。