アキナは3度死ぬ?

ちわ。「犬鳴村」でホラー映画童貞を捨てた俺です。今日もまた観てきましたよ。ホラー映画。

上述した通り、「犬鳴村」が生まれて初めて観たホラー映画であることからこのシリーズだけは劇場で観よう!と先日思いついたもんで、(要するに「樹海村」は劇場で観てない)「牛首村」観てきたよ。

一応書いとくと、「牛首村」は「実録!恐怖の村シリーズ」第3弾の作品で、「北陸地方最凶の心霊スポットとして実在する坪野鉱泉を舞台としており、実際に現地でも撮影が行われた」のがウリならしい。エンディングでドローン(多分)撮影した上空からの映像が流れるんだけど、それを見ると「こらまたすごいところにあるなあ!」という驚きがあるよ。

 

映画観る前

「実録!恐怖の村シリーズ(以下村シリーズ)」ファンの1番の楽しみは動画配信者アキナ(大谷凜香)の活躍でしょう。俺はそうだから誰だってそう。そのはず。違うかもしれんが彼女が開幕早々退場するのが楽しみなファンもいるんではなかろうか。おるやろ。フォロワー。

わーお。売店が閉まっとるばい。なんで?と思ったらどうもまんぼう(まん延防止等重点措置)中なんやな。当たり前だけど持ち込みもできんからこれはかなC。ぴえん。

てか観客めっちゃ多いな。なんで?多すぎよ。まんぼう中ぞ?「大怪獣のあとしまつ(2022公開)」や「100日間生きたワニ(2021年公開)」みたいなソーシャルディスタンス映画を見習わんか。

観てから

終わって開口一番「ええ映画やったな。」と言ったら、一緒に観に行った友人に「どこがや!」と突っ込まれ、後ろにいたJKくらいの歳の子には噴き出されてしまった。

うそ〜ん。最近観た映画の中ではええ映画じゃったが〜と口答えすると、「お前が最近観た映画は全部クソ映画じゃろうが!」と小声で怒鳴(器用な野郎だ)られてしまった。こればかりは言い返せない。なぜなら俺は彼の部屋に入り浸り、俺が加入していない動画サービスで世間的に評価の低い映画ばかりを視聴し、彼の視聴履歴を汚染してしまっている。俺の好みがアサイラム系映画であるのはもうバレバレなの。

友人に「これ以上口を開くと、置いて帰るからな」と釘を刺された以上は静かにするしかなかった。

それはそれとして。実際俺は好きな映画だと思ったよ。普通に。まあざっくりと書いていくよ。

ネタバレよ

冒頭、アキナが出てくると俺は心の中でガッツポーズした。するよ。誰だってする。今度の動画は3人グループでのLive撮影のよう。最近の…というか女子高生のテンションってのが分からんけどこんななんやろうか。分からんけど。
構成としてはアキナ、ノリ気の子(ノリ子)、顔出しNGでノリ気でない子(NG子)ってかんじ。

なんかよく分からんが、若い子のエネルギッシュなパワーを見ると涙が出るね。むかし、高校野球なんかで頑張ってる球児を見ると涙が出るようになったらおっさんになった証拠だの言われたけど、こういうのもひとつなんかもね。自分の加齢が怖いよ。まさかこれが第一のホラーか。

それはそれとして。NG子がアキナに「顔出しNGなんだから〜」と牛のマスクを被らされて、異世界に飛ばされるという噂のあるエレベーター乗せられる。イジメか悪ノリかつかん微妙なセン(これもホラー?)。するとなんか色々あってエレベーターが落下してしまう。かご(人が乗るスペース)ごと落ちた彼女の安否を確認するためアキナとノリ子は怖いながら急いで階段を駆け降り、エレベーターの中を確認するとNG子はどこにもいない。どうして?というところから物語が始まるわけなんやけども要するに「アキナァ!」ってこと。こいつロクでもねえな。

いやそいで俺思ったんやけど、休止中のエレベーターって上にあるもんなんかね。と思って。ちょっと調べてみたら、エレベーターって大きく分けて3つくらい種類があるらしくて。ざっくりと「つるべ式」「油圧式」「吊り上げ式」とでも言うんかな。俺が勝手につけた名前だから正式な名称があるんかもしらんが、この名前でだいたい察してもらえると思うんよ。で、この3つのどれでもかごが上にある状態って危なくね?って。つるべ式はかごが下がっている=おもりが上がってるから、「なんかの拍子に落ちるかもしれない」という点では同じだけど、そこには人は入らんからマシじゃない?と。どうなんやろ。分からん。普通は安全側にすると思うがな…。特にその後点検もせず放置するだけなら特に。ね?

はい。逸れたよ。

主人公はKoki演じる女子高生奏音(カノン)。お?音の名前といえば前作の「犬鳴村」の「奏」、「樹海村」の主人公姉妹も「響」「鳴」と音に関係する名前だったし、なんぞ関係あるんか?と思ったけどどうも関係なさげやったよ。まあでもてんで的外れってわけでもなかったよ。

物語はカノンの彼氏?ボーイフレンド?のレンが「これみてみろよ!」とアキナの例の動画を持ってくるところから始まる。正直カノン的にレンはナイ感じで、わざわざバイト先に持ってきやがったことも相まって好感度は爆下がりどころかマイナス。かなしい。

んで遂にカノンは折れて、動画を観る。するとそこには自分によく似た美少女が!出てきたと思ったらエレベーターが落ちた!!え!行方不明!?なに!?どういうこと!?「なっ!面白えだろ!」じゃないわハゲお前他人事だと思って!!このクソ暑いのにニット帽被って片目を抑えている「ホムンクルス(2021年公開)」から出てきたみたいなおっさんといい、なんなんだ!!?というのは俺の感想。監督が一緒やからってそんなんありなんか。草

それで動画を観た後、カノンの周りでは突然Siriが話し始めたり、坪野鉱泉行ったろやないかいと乗り込んだ夜行バスで「犬鳴村」のキッズと乗り合わせたり(舌舐めずりされたり)、坪野鉱泉行くついでに魚津の蜃気楼見に行ったらなんか変なの見えるし、レンは「まずはキミが落ち着け。」でお馴染みの松尾諭演じる地元のオッチャン、山崎サンに轢かれそうになるし、もう色々と怪現象に見舞われる。

いや1番の怪奇現象はバイト先にニット帽被って片目を覆うオッサンが世界線を越えて来店していることなんですけども。

その後、お詫びがてら山崎サンが坪野鉱泉まで積んで行ってくれることに。車中では「牛の首」の怪談話をしてくれたり、地元ということもあってか坪野鉱泉には何度か訪れたこともありホラー系には少し興味がある様子。

しかしこの山崎サンがいい人なんじゃ。このオッチャンなんか怪しいなと思ったのは思い過ごしで、いつまでかかるか分からん心霊スポットデートを待ってくれるし、2度も怪現象に見舞われてんのに「こんなところいられるか!!俺は帰る!!」ってなんないし、レンが屋上からおしっこをひっかけてしまっても「なにやってんだよ!」で済ませてくれるし本当にいい人なんじゃ。のに最期が山/崎サンになってしまうのは、監督の愛なんじゃろうな。

んで有力な手がかりが見つからんかったからと砂浜で青春していると、男子校生がぶつぶつ言いながら入水自殺しようとしている!んで止めたらカノンをみて「シオン!?」とか言いだす。お前それお前小津姉妹じゃが!!かまんのか!?と思いつつ、どうもNG子はカノンそっくりのシオンなる人物であること、アキナとノリ子は動画撮影後に相次いで不審死を遂げていること、あと彼(ショウタ)はシオンの彼氏(公認)であることが発覚する。

「シオンの家に行けば何か手がかりがあるかも」と家を訪ねると、そこには出張中であるはずの親父、ココリコ田中が現れる。あれぇ!?親父!?あたし双子やってんか!と隠し事しやがってこの親父!と年頃の子供やりがちなムーブ。大変そう。

んで家には都合よく事情を知っとるばあちゃんじいちゃんがおって。田舎の家族の構成はだいたい夫婦と子供+どちらかの祖父母っていうもう超ありきたりなかんじで、オタクらしくらしくいうと「解像度が高い」ってやつ。草。田舎の解像度もクソもあるか。

じいちゃん曰く「牛首村では、めっちゃ双子が産まれていて、当時双子は忌み子と呼ばれていて。「7つになるまではナントカ(忘れたけど神のうちじゃなかったと思う)」って普通に育てるけど、7歳になったら片方の子供に牛の皮をかぶせ、神の元に返すという体で口減らしをしていた。俺(じいちゃん)もばあちゃんもそう。」とのこと。

ちょい待ちんか。女子高生(15〜18歳)のじいちゃん何歳よ。ちょっと演者の人の年齢確認するよ。Kōkiは撮影当時18才で親父のココリコ田中は50才でママンの堀内敬子も同い年。じいちゃんばあちゃんの麿赤兒と竜のり子も同じ1943年生まれの78才。よよい。あいやまたれいまたれい。7つで口減らしされるってことはあなた、1950年ですよ。1950年のできごとといえば

プロ野球、初の日本シリーズ

・第一回札幌雪まつり

ですよ。う〜ん分かりづらい。とはいえもう第二次世界大戦は終わってんのにお前らホントかよってかんじよ。伊予市でさえもう電気が通ってたぞ。

逸れた。

ばあちゃんの双子の片割れがアヤコという名前で、カノンの周りで起きる怪現象はどうもアヤコのせいらしいことが分かる。そしてレンが帰りのバスで命を落とす(理不尽)。直前の駅での豪雨のシーンは作りモンじゃなくてガチならしくて、これはマジで必見だと思う。とか言っとけば通っぽくてよいね。うん。亡くなったレンにすがり泣くカノン。を制止する検屍官?の人の演技も必見や。

それはいいんだけど、そもそも家族でもないのに遺体に会えるんか?とか、残された家族のことを考えると気が気でなかった。のに、レンが何かを手に持っていることに気が付いてくすねるカノンにびっくりして前後不覚になってしまった。

そしてその牛の頭の形をした石(牛の首って言わせたいんだろうがそうはいかんぞ)を「ばあちゃんに握らせて歌を歌う」というRTA走者なみの閃きを実行。なに食って育ったらそんなこと思いつくねん。しかし思惑はヒットしてなんとタイムスリップしてしまう。やりやがった。何回やるねん。

んでタイムスリップした場所は子供を生きたまま放り込み葬っていた穴。やば。絶対酸欠雰囲気だと思うんだけど大丈夫?大丈夫。だってアヤコさん死んでないもん。何年も。どういうこと?そういうこと。ちなみにシオンもそこにいた。

その後ややあってカノンとシオンはアヤコから逃げ切り、穴から脱出してまとまった時間を確保してから運命の再会を果たす。が、シオンにはアヤコが取り憑いていた。アヤコから距離を取るカノン。しかし文字通り崖っぷちに追い込まれてしまう。そんなホラー映画ある?あるんだよ3作品連続でタイムスリップするシリーズだぞ。なにが起きても驚

カノンがシオン(アヤコ)を抱えて崖からスープレックスした。

そして付いてきていたショウタも助けようとして転落。こんなホラー映画初めて観た。「ひとりじゃ寂しいもんね?」というより、ひとりでは飲み込めんぞこれは。うん。ヤバいな。はい。こんな気持ちは初めて〜つって。

はい。

 

ここまででも十分クソ長いし、駄文も駄文なクソあらすじになってしまったから心機一転、別のページに書くことにする。おやすみ。

超どうでもいい話

めっっっっちゃどうでもいい話。

本当にどうでもいい話。いやいつもそうだろって言われるとおっしゃる通りなんですけども。

 

F-1、F-2、F-3、F-4って書いてあったらなんて読みます?俺は順番にエフワン、エフツー、エフスリー、エフよんって読むんすね。

用紙のサイズでA3、A4、A5とあるとエーさん、エーよん、エーごと読みますし、弊社ではプラントのタワーなんかもティーワン、ティーツーなのに、突然ティーさんと呼びます。

んで、自衛隊なんかにも配備されている哨戒機のP3Cなんかに至ってはピーさんシー(自衛隊の人はピースリーシー)って呼ぶんすね。

これなんなんやろうなって思って。思ったんです。はい。それだけ。

 

それで、昨年ニックスのエースとして開花したジュリアス・ランドルが言いはじめた「BIG15」ってのがあるんですけど、これのことを俺はずっと「ビックじゅうご」て読んでたんすよね。なんでか知らんけど。もちろんランドル本人はアメリカ人なもんで、英語で「BIG15」って言ってましたし、俺はそれを聞いてたのに。

いやあ、不思議ですねえ。というそれだけ。

大怪獣のあとしまつ観てきたよ。

そのまま。観てきたよ。「大怪獣のあとしまつ」。

本当はもう10日位したら「牛首村」が公開されるから一緒にガッと観たかったんだけど、諸事情ありまして…急いで見に行きました。

観る前に書いたところ

「大怪獣のあとしまつ」という題名を見たとき、感じることは人それぞれだと思う。俺はウルトラマンみたいに怪獣は当たり前の世界っていうのを想像してて、対怪獣特別隊みたいな人たちの特に非戦闘員のあるあるみたいな映画を予想していた。あるいは、怪獣との戦闘の後の町の復興に取り掛かるみたいな内容であったり、怪獣を観光資源にするみたいな業者がいるかも…みたいな。そういう普段はスポットライトが当たらない人達の話と思ってた。

がしかしどうもそうではなかったらしく。なんだか微妙な恋愛要素があったり、下品なギャグというか下ネタがあったり、酷い有様だったらしい。

そのためネットではシン・ゴジラ(以下シンゴジ)の不要部分を集めて煮詰めたクソ映画だの令和のデビルマンだの邦キチ行きだの、酷い言われよう。(デビルマンをクソ映画の代名詞にしたり、邦キチをクソ映画の墓場みたいに扱うのやめようね。)

そんでクソ映画あるあるのネタバレビューのバズと、それを見てクソ映画として消費した奴が更にクソ映画としてレビューを書くという負の連鎖が起きて、不意にネタバレされるのを防ぐために急いで観に行ったってわけです。

 

ちょっと待って売店に「Deus EX Machina」って書いてあるドッグタグが売ってあるんやけど。これすさまじいネタバレくらったんと違うか。ヤバ。

 

待って待って待って。客が俺しかおらんぽいんやけど。こんなん去年の「100日間生きたワニ」以来半年ぶり2回目やど。いや、ヤバ。

 

観てから書いたところ

まず最初に、別にクソ映画ではなかったよ。傑作ではないだけで。あとやっぱり観客は俺しかいない超絶ソーシャル・ディスタンス映画やった。う〜ん令和4年。

多分この映画をクソ映画と評価している人は「シンゴジを期待して観た」か、ネット上の多くのクソ映画という評判をみて「批判しないと自分がバカ舌だとバレるのを恐れている」あるいは「好評価をして逆張り野郎と思われたくない」のか。

あるいは「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発(2008年公開)」を観てないか。このどれかであろうと思う。

一応観てないフォロワーのために「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発(以下ギララの逆襲)」をざっくり紹介しとく?しとこう。

G8(現G7)の洞爺湖サミットのタイミングに合わせたかのように札幌に現れた宇宙大怪獣ギララ。ここでギララを撃退すれば株が上がる!と打倒ギララに燃える各国首脳。特撮映画では定番の自衛隊の攻撃は効果があろうはずもなく、渾身のローマ魂作戦であったり誘導電磁波作戦、VXガスポロニウムを使用した毒殺作戦を試みるもことごとく失敗。手詰まりの首脳国にしびれを切らした海の向こうのキムさんがテホ°ドンを発射。しかし中途半端な威力の核ミサイルではギララを消滅させるに至らず、世界中に飛び散ったギララの細胞が再生・成長し、地球はギララの星になってしまう可能性がある!賽はもう投げられた。どうする!?手詰まりだ!といったところで最後は神頼み。洞爺湖畔にある神社で、ある大物芸能人の持ちネタに酷似した踊りを「ネチコマネチコマ!ネチコマ!」と捧げることで祈りは届き守護神タケ魔神が現れる。ここでまさかのビートたけしVSギララという夢の決戦が実現。正気か。その後少々手こずりながらもタケ魔神がギララを倒しておわり。そんな感じ。

見どころはビニール養生したギララにVXガスを吸わせたら笑気ガスとして作用して、ギララが声を上げて笑うところ(邦キチ)。天下のゴジラも、「シェー」したり吹き出しで会話したこともあるゴジラも声を上げて笑ったことはないよ。

などとあらすじを書いていると自分でもなんかよく分からんかったけどよく分からんかったね。監督が「日本以外全部沈没(2006年)」「ヅラ刑事(2006年)」の河崎実だから。で済ませてしまおうや。うん。

要するにシンゴジのような怪獣映画を期待してバカ映画を観ればそりゃあまあクソ映画にも感じましょうなって感じ。というかシンゴジと比べるなよな。シンゴジを基準に映画を観ると大抵の映画は辛いよ。

っていうかゴジラシリーズにもなかなかアレなやつはあるで。

 

ネタバレよ(ネタバレよ)

これウルトラマンなんよ。ウルトラマン。まさかのウルトラマンやったんよ。

この映画のストーリーをまとめると、人類の兵器ではキズひとつ付けられない怪獣をウルトラマンが倒して、亡骸を放置してたら腐ってヤバいことになって、ハヤタ隊員(ウルトラマン)が責任者になって死体処理をするもいい策が出てこない上に妨害にあって難航、痺れを切らしたハヤタ隊員がウルトラマンに変身して宇宙に捨てる。そんな話。

映画冒頭でも「デウス・エクス・マキナ(≒ご都合主義)」について説明があって、察しのいい人ならこの時点で「アッ」ってなる。かも。オチの伏線とも言えるが伏線というか…なんとも。直接すぎるんよ。

そんで観終わってから公式サイトを確認したら『(怪獣は)突如現れた光に包まれ絶命。光と怪獣の死の因果関係は不明。』と書いてあって。すさまじいネタバレなんよ。説明不足もあかんけど、過説明もあかんて。ここはちょっといかがかと思ったところ。

ここだけじゃないけども。

ここだけじゃないけども!!

 

 

んで真面目な話するとこの映画は三角関係の映画なんよ。三角関係。山田涼介とヒロインの土屋太鳳(エンドロールであの人が土屋太鳳か!てなったよ)と濱田岳の。

そう考えると最後の最後まで山田涼介が「デウス・エクス・マキナ!(変身の掛け声)」をしなかったのが単なるご都合主義ではなく、「デウス・エクス・マキナ!」は本当の本当に最後の手段であったことが分かるわけよ。な?(威圧)

まとめていくよ。

山田涼介とヒロインと濱田岳の3人は元々特務隊(怪獣バスターズ)の同僚。怪獣が「謎の光」によって死ぬ直前に3人は「謎の光」と邂逅・衝突、山田涼介はその時に行方不明になる。

その後は

  • 山田涼介 光の巨人になって怪獣を倒して、失踪しているうちに恋人だったヒロインが同僚と結婚していた。酷い。つらいが過ぎる。「あとしまつ」では責任者として彼女と仕事をすることになる。
  • ヒロイン 自分の勝手な行動で濱田岳を巻き込んでしまい、大怪我を負わせてしまった自責から彼と結婚する。けど普通に山田涼介が好き。「あとしまつ」中は大臣秘書になり政府側の人間として関わることになる。
  • 濱田岳  怪我の功名(片足を失ったが)でお情けとはいえ曲がりなりにも嫁になったヒロインが、帰ってきた山田涼介のことをまだ好き。そんな気がする。つらい。しかし山田涼介。こいつは何か秘密を抱えているぞ。首相の秘書という立場を利用しない手はないな。そうやこいつを責任者にしてボロを出させたろ。

と別々の道を進んだ3人がひとつところにあつまるところから物語が始まる。なんせこの映画はこの三角関係がキモ。

 

ヒロインは「山田涼介が好き好き!何か「ヒミツ」を隠してるのが気になる!」しかないから置いといて。

山田涼介もヒロインのことは好き。表には出していないが濱田岳に寝取られたことに動揺している(はず)。

しかし彼はなぜか光の巨人に変身しない。ご都合主義と言えるほど簡単に解決できるにも関わらず。スーパーマンウルトラマンのように正体を知られずに変身すればよさそうなのに変身しない。

つまりできない。となるとあるいは何かしら致命的なデメリットを抱えているのかもしれない。

一度失踪しているくらいだしインターバルが超長いのかも。実際ヒーローが出現する時に限って、変身者がその場にいないというのはウルトラマンやその他変身ものの鉄板ではあるが、彼らはすぐ帰ってくるから「間が悪い」くらいに留まっているみたいなところはある。

あるいは単純に次変身したら命を落とすのか。

なんせ彼にとって変身=ヒロインとの別れを意味するのか最後の最後まで変身はしない。

濱田岳も普通にヒロインが好き。「謎の光」との邂逅及び事故に巻き込まれたのも、ヒロインをひとりで行動させないために同行したせい。

彼も「謎の光」と接触後に山田涼介が失踪したのを目撃しているため、怪獣の死と何か関係があるらしいと勘づいている。

「あとしまつ」中は常に山田涼介の足を引っ張り、邪魔をする事でピンチに追い込まれた山田涼介が「ヒミツ」を使うところを見たい。そうすれば彼の信用はなくなり、ヒロインは俺のものになるだろう。

彼の行動原理はこれだけ。単純で分かりやすい。が、これが分かってないとただ単に自分の手柄にしたくて足を引っ張るマヌケ野郎にしか見えんかも。

あと俺思うに山田涼介への嫉妬に関してはヒロインの愛以外に、山田涼介のもつ「ヒミツ」に対する嫉妬もあるんかなと思う。だって2人とも同じ事故に遭ったのに、片や足を失い得たのは愛のない結婚、片や謎の「ヒミツ」を得てヒロインの愛は未だにこちらにある。ズルいもんそんなん。

その悲しみの中で濱田岳は明確な悪意を持って妨害を行う悪となる。悲しすぎる。

 

最終的に「ヒミツ」を知られたくない山田涼介VS「ヒミツ」を暴いてやりたい濱田岳の戦いは上述したように「デウス・エクス・マキナ!」してしまった山田涼介が負け。愛は引き裂かれバッドエンド。ということになる。

これがわかってないと

  • 無能な偉い人が立てたトンデモ作戦
  • 頻繁に入る下ネタ
  • 目的と関係ない妙に絡んだ人間関係
  • 唐突で無意味なラブシーン
  • なんじゃそらなオチ

サメ映画だこれ!!ってなるわけですな。

しかし正しくは限りなくうんこに近いゲロの臭いがするうんこ映画です。

もし観ようと思う人がいるなら「ご武運を。」

 

 

 

そんでバッドエンドとは書いたけど、どうも「甲羅は別にして処分」する必要がある「大怪獣メラ」のあとしまつを予算半分でするらしい。

そういう冗談かもしれんが、もしかするとここで大逆転があるかもしれんから楽しみよ。

 

 

 

主人公が山田孝之だったら、こんなに炎上せんかったと違うかなあ…

PCR検査受けてきたよ

おすおっすおっす。世界の俺です。

濃厚接触で大連休もとい隔離生活自堕落ライフを送っていましたが、どうも会社がエラいことになっているらしく、陰性であれば出勤しろ!ということで今日は今流行りのPCR検査受けてきました。

サンプリング方法は結構簡単で、綿棒の親玉みたいなやつに唾液を染み込ませる…みたいな感じでした。ヘンな味がしなければ100点でしたな。

事前情報では「インフルエンザの検査よりも(鼻の)奥まで綿棒を突っ込まれる」だとか、ニュースでもたまに見るけど「唾液をめっちゃ採取する」とか、結構苦痛を伴う系だと聞いていたのでマジで助かりました。

あとは明日検査結果が分かるらしいので、震えるのみ。陽性だった場合はケータイに電話があるらしい。怖。

映画観たよ 2022/01/22

やあみんな。映画観たよ。

今日観たのは「ヒル妖怪ハンター」「メランコリック」「ドント・ルック・アップ」「レディ・ガイ」の4本。サブスク最高やでしかし。

 

ヒル妖怪ハンター」1991年公開

夏休み!学校!行方不明のアノ子(月島)と親父(竹中直人)は駆け落ち!?ひと夏の青春を描いた作品。嘘です。無理に恋愛映画にしようと思えば死別系失恋映画ですな。違うけど。それにしても恋愛映画って「ひと夏の恋!」させ過ぎよね。セミじゃないんぞ。

主演は沢田研二と工藤正貴。沢田研二は「太陽を盗んだ男(1979)」では理科の教師であったが今回は妖怪を信じる考古学者。忙しいな。情けないが妙に冷静な沢田研二とエネルギッシュな工藤正貴のコンビが、沢田研二自作の妖怪対策グッズで妖怪に立ち向かう姿は悲壮感というか緊迫感の中にコミカルさもあってまたええんやこれが。

  • ヒルコ(妖怪か?)の造形が蜘蛛か蟹かみたいな手足が生えた造形(「遊星からの物体X」に出てきそう)が非常に気持ち悪く、質感がキモくて非常にいい。怖いというか不気味さ・気持ち悪さが大きい。
  • 人が死ぬ際は必ず首が落とされるが、毎回やけに鮮血が噴き出す。スプラッター映画のような悪さがあるが、緊張感がある中にテンポがよく流されるためそんなに鬱陶しい感じはない。
  • 小道具の妖怪探知機がまた良い。鍋や配線と赤色の回転灯を組み合わせただけだが、作動した際のわざとらしい音と赤い光がヤバい感じをいっそう盛り上げてくれる。これは素晴らしい。でも電源を入れてないと…。草。
  • 最強アイテムキンチョール。これはご家庭に1本マストなアイテムですわ。
  • 古事記を暗記してたり原爆作ったりと本当に博識だな。
  • 緊張感がある中にギャグを挟みすぎ感はある。いくらテンポがよくてスピーディでも、1連の流れの中で3つも4つもされると流石にしつこいかも。好きやけどな。
  • 工藤正貴の背中に劇中で命を落とした人の顔がでるやつめっちゃ痛そう。湿布の下から出てくる笑顔の竹中直人は笑ってしまう。そのあとに好きな子の方の湿布は剥がされるのを拒んだのは、死んだことを認めたくないとか、見せたくないとか色々な感情からか。悲しい。
  • ↑「命を落とした人の顔が浮かび上がる」ということは劇中では最初の最初から好きな子と竹中直人は既に生きていなかったことになる。それを踏まえてもう1度少年と少女のやり取りを見ると悲しい。
  • 命を落としたものの、ギリギリのところで理性を保っている血色の悪い竹中直人。彼は傷付き苦しみながらヒルコを堰き止め主人公たちを庇ってくれる。がしかし演技がふざけているようにしか見えんのがミソ。これが気持ち悪い頃の竹中直人ってやつか。
  • 友人を手にかけ、主人公たちもしこたま殺しにかかっていた月島が最後の最後に助けようとするのはちょっと納得がいかんかな…。他の友人たちは新鮮な死体だからギリギリ理性があったとしても。というか月島と同時に命を落としたであろう竹中直人の強靭な精神力たるや。深く考えるな。

全体的にテンポよくスピーディで、上映時間も90分とダレることもなくいい映画。カルト映画だとかクソ映画だとかいう評価はレビュー読んだだけって奴の評価じゃないかな。好き嫌いは分かれる映画ではある。

やけに血色の悪い竹中直人が見られるのはこの映画だけ!

 

「メランコリック」2019年公開

東大卒を卒業したものの、定職に就かずアルバイトを転々としている主人公鍋岡和彦(皆川暢二)。ある日、たまたま行った銭湯で高校時代の女友達の副島百合(吉田芽吹)に出会い人生の転機が訪れる。ラブストーリー?違います。ややあってその銭湯でバイトすることになった主人公。しかしそこは暴力団の死体処理場だった!怖い!店長に昼間に聞いた時は「世の中には知らん方がいいこともあるんだよ…。ナンチャッテ!」と茶化されたが、やることやってんな。店長。それを目撃してしまった主人公は秘密の共有ということで死体処理を手伝い、ズブズブと裏の仕事に関わっていくことになる。

  • 皆川暢二の演技力か演出の力かなんなのか、コミュ障の表現が凄まじい。俺もこういう緊張感の中で生きているなと思ったし、何度も「お前は俺だ…。」ってなったし見ていてつらかった。会話のたびに行動のたびに辛くなる。
  • それでヒロインがすごいんよ。ずっと美人局的なサムシングかと思ってたけど、別にそんなことはなく俺のような童貞を受け入れてくれる。女神。女神ですよ。この映画の中の唯一のオアシス。
  • 同じ銭湯で一緒に働くバイト仲間の松本晃(磯崎義知)もいい。彼は最初チャラチャラした軽くて鬱陶しい同僚って感じだけど、実は裏では殺しの仕事をしている。自身も銭湯の掃除をしており、大変さを知っている故になるべく汚さないように殺すなど気遣いができる。和彦と仲良くなっているうちに好きになってしまうキャラクター。
  • 風呂場で死体処理って考えたな。血を大量の水で流せて、ボイラーの高火力で焼いてしまう。そんなこと考えたこともなかったぜ。しかも営業時間外の夜間なら誰かが来る心配もない。賢い。
  • クソネタバレだけど、最後にヒロインが「水道代・電気代・ガス代を払えてなくて結構よく来るんだ。」と自信が意外とズボラであるという告白。と、ここまで説明されてやっと、生活に欠かせないインフラを贅沢に3つも使って成り立つ風呂で殺人及び死体処理を行うという「生と死」の対比であることに気が付いた。ちょっと悔しかった。
  • ヤクザ殺してハッピーエンドは無理でしょ?と思っていたら、主人公はラストに意味深なことを言う。覚悟ができているかどうかなんて俺には分からんけど、この後もずっと幸せになれるかどうかは…どうやろね?って終わり方。好き。

これ以上はやめ。どうせなら見てほしい。

 

「ドント・ルック・アップ(Don't Look Up)」

2021年12月公開で、これはまだ公開中の劇場もあるらしいからノータッチで。

スロウタイ&Mura Masaの「Doorman」が一瞬だけ流れるよ。

 

レディ・ガイ(The Assignment)」2016年公開

主演はミシェル・ロドリゲス。男のミシェル・ロドリゲスが天才的な整形技師?のシガニー・ウィーバーに無理やり性転換させられ、女性にされてしまったことに怒り報復する映画。それだけ。ミシェル・ロドリゲスが元々男だったら!?っていう中学生みたいな発想は嫌いじゃないよ。すきでもないけどね。

  • 1番の見どころはミシェル・ロドリゲスの惜しみないヘアヌード。正直それくらい。
  • がっつりアクションじゃないんかよ。フランク・“キッチン”という名前だから「ようクソ共。これからフランク・キッチンの血みどろ3分クッキングが始まるぜ。」みたいなのを期待していたのにそうはならんかった。
  • 無双にならんように「女性ホルモンを摂取しないと体が崩壊する」という設定。筋力が落ちたりとかあるみたい。本当かよ。しかもそれを解決するのが銃。以上。

シガニー・ウィーバーの「私が女だったから…!」発言から、男女差別とかジェンダー問題とか、男女の性差に関わることをテーマにしたかったのかもしれんけどちょっとな…それもあってギャグじゃなくてシリアス系になったんかもしれんが…。「ミシェル・ロドリゲスが元々男だったら!?」っていう中学生みたいな妄想する時点でそういうことは考えたらいかんやろ。

これがアクションものではなくサスペンスもので、ラストシーンにでっかいどんでん返しでシガニー・ウィーバーにはミシェル・ロドリゲスから移植したチ◯ポが生えてました!!っていうオチならよかったのになと思いました。

映画みたよ 2022/01/21

映画みたよ。

今日観たのは2018年公開の「守護教師」。主演は、劇中で「アレは教師ってよりヤ〇ザでしょ。」とさえ言われるマ・ドンソク。マ・ドンソクですよマ・ドンソク。いいですよね、大好きですマ・ドンソク。

この映画は暴力沙汰で仕事をクビになり、田舎の女子校に体育教師として赴任してきたマ・ドンソクが、学園・警察・暴力団絡みのズブズブの闇に首を突っ込んでしまう。そんな話。

この映画のジャンルはマ・ドンソク。困惑するマ・ドンソク、訝しむマ・ドンソク、生徒を見守り慈しむマ・ドンソク、クレーンゲームに興じるマ・ドンソク。紛うことなきマ・ドンソク映画。

※俺が映画みたとかどうでもいいんで、今日はマ・ドンソクの名前を覚えて帰ってください。覚えた?じゃあ帰ってヨシ。はい。

 

ざっくりと感想

  • 教師のクセに全っ然授業せんのよ。もうマジで全然。どちらかといえばアツい生徒指導の先生って感じ。暴力沙汰でクビになった奴に風紀を任せるってどうなんよって思うのは俺だけかよ。(もしかすると日本語に訳する時に分かりやすいように生徒指導=体育教師ってなったのかも?)
  • さらに学生主任とかいう学費を滞納している生徒から学費を取り立てる仕事を押しつけられる。完全にヤ〇ザじゃが。
  • 映画の最後、逮捕された知事の選挙ポスターと行方不明(結局亡くなった)女学生の尋ね人の張り紙が剥がされているシーン。全てが終わった安堵とこれから変わっていく街、そしてその影にある望まぬ形で解決してしまった行方不明事件の悲しみ。新しい日常が始まる予感。で終わり。そういう終わりから好きよ。
  • 物語ラストに事件が終わってヒロインが目覚めた時、枕元には上記のクレーンゲームで取った人形が。マ・ドンソクが別れの言葉もなく街を去ったことなどまだ知る由もない。そういう終わりかた大好きよ俺。
  • マ・ドンソクの優しげな瞳。これです。

しっかしチャン・グァンはこういう汚職系のやらしいオヤジの役がピッタリね。