アキナは3度死ぬ?

ちわ。「犬鳴村」でホラー映画童貞を捨てた俺です。今日もまた観てきましたよ。ホラー映画。

上述した通り、「犬鳴村」が生まれて初めて観たホラー映画であることからこのシリーズだけは劇場で観よう!と先日思いついたもんで、(要するに「樹海村」は劇場で観てない)「牛首村」観てきたよ。

一応書いとくと、「牛首村」は「実録!恐怖の村シリーズ」第3弾の作品で、「北陸地方最凶の心霊スポットとして実在する坪野鉱泉を舞台としており、実際に現地でも撮影が行われた」のがウリならしい。エンディングでドローン(多分)撮影した上空からの映像が流れるんだけど、それを見ると「こらまたすごいところにあるなあ!」という驚きがあるよ。

 

映画観る前

「実録!恐怖の村シリーズ(以下村シリーズ)」ファンの1番の楽しみは動画配信者アキナ(大谷凜香)の活躍でしょう。俺はそうだから誰だってそう。そのはず。違うかもしれんが彼女が開幕早々退場するのが楽しみなファンもいるんではなかろうか。おるやろ。フォロワー。

わーお。売店が閉まっとるばい。なんで?と思ったらどうもまんぼう(まん延防止等重点措置)中なんやな。当たり前だけど持ち込みもできんからこれはかなC。ぴえん。

てか観客めっちゃ多いな。なんで?多すぎよ。まんぼう中ぞ?「大怪獣のあとしまつ(2022公開)」や「100日間生きたワニ(2021年公開)」みたいなソーシャルディスタンス映画を見習わんか。

観てから

終わって開口一番「ええ映画やったな。」と言ったら、一緒に観に行った友人に「どこがや!」と突っ込まれ、後ろにいたJKくらいの歳の子には噴き出されてしまった。

うそ〜ん。最近観た映画の中ではええ映画じゃったが〜と口答えすると、「お前が最近観た映画は全部クソ映画じゃろうが!」と小声で怒鳴(器用な野郎だ)られてしまった。こればかりは言い返せない。なぜなら俺は彼の部屋に入り浸り、俺が加入していない動画サービスで世間的に評価の低い映画ばかりを視聴し、彼の視聴履歴を汚染してしまっている。俺の好みがアサイラム系映画であるのはもうバレバレなの。

友人に「これ以上口を開くと、置いて帰るからな」と釘を刺された以上は静かにするしかなかった。

それはそれとして。実際俺は好きな映画だと思ったよ。普通に。まあざっくりと書いていくよ。

ネタバレよ

冒頭、アキナが出てくると俺は心の中でガッツポーズした。するよ。誰だってする。今度の動画は3人グループでのLive撮影のよう。最近の…というか女子高生のテンションってのが分からんけどこんななんやろうか。分からんけど。
構成としてはアキナ、ノリ気の子(ノリ子)、顔出しNGでノリ気でない子(NG子)ってかんじ。

なんかよく分からんが、若い子のエネルギッシュなパワーを見ると涙が出るね。むかし、高校野球なんかで頑張ってる球児を見ると涙が出るようになったらおっさんになった証拠だの言われたけど、こういうのもひとつなんかもね。自分の加齢が怖いよ。まさかこれが第一のホラーか。

それはそれとして。NG子がアキナに「顔出しNGなんだから〜」と牛のマスクを被らされて、異世界に飛ばされるという噂のあるエレベーター乗せられる。イジメか悪ノリかつかん微妙なセン(これもホラー?)。するとなんか色々あってエレベーターが落下してしまう。かご(人が乗るスペース)ごと落ちた彼女の安否を確認するためアキナとノリ子は怖いながら急いで階段を駆け降り、エレベーターの中を確認するとNG子はどこにもいない。どうして?というところから物語が始まるわけなんやけども要するに「アキナァ!」ってこと。こいつロクでもねえな。

いやそいで俺思ったんやけど、休止中のエレベーターって上にあるもんなんかね。と思って。ちょっと調べてみたら、エレベーターって大きく分けて3つくらい種類があるらしくて。ざっくりと「つるべ式」「油圧式」「吊り上げ式」とでも言うんかな。俺が勝手につけた名前だから正式な名称があるんかもしらんが、この名前でだいたい察してもらえると思うんよ。で、この3つのどれでもかごが上にある状態って危なくね?って。つるべ式はかごが下がっている=おもりが上がってるから、「なんかの拍子に落ちるかもしれない」という点では同じだけど、そこには人は入らんからマシじゃない?と。どうなんやろ。分からん。普通は安全側にすると思うがな…。特にその後点検もせず放置するだけなら特に。ね?

はい。逸れたよ。

主人公はKoki演じる女子高生奏音(カノン)。お?音の名前といえば前作の「犬鳴村」の「奏」、「樹海村」の主人公姉妹も「響」「鳴」と音に関係する名前だったし、なんぞ関係あるんか?と思ったけどどうも関係なさげやったよ。まあでもてんで的外れってわけでもなかったよ。

物語はカノンの彼氏?ボーイフレンド?のレンが「これみてみろよ!」とアキナの例の動画を持ってくるところから始まる。正直カノン的にレンはナイ感じで、わざわざバイト先に持ってきやがったことも相まって好感度は爆下がりどころかマイナス。かなしい。

んで遂にカノンは折れて、動画を観る。するとそこには自分によく似た美少女が!出てきたと思ったらエレベーターが落ちた!!え!行方不明!?なに!?どういうこと!?「なっ!面白えだろ!」じゃないわハゲお前他人事だと思って!!このクソ暑いのにニット帽被って片目を抑えている「ホムンクルス(2021年公開)」から出てきたみたいなおっさんといい、なんなんだ!!?というのは俺の感想。監督が一緒やからってそんなんありなんか。草

それで動画を観た後、カノンの周りでは突然Siriが話し始めたり、坪野鉱泉行ったろやないかいと乗り込んだ夜行バスで「犬鳴村」のキッズと乗り合わせたり(舌舐めずりされたり)、坪野鉱泉行くついでに魚津の蜃気楼見に行ったらなんか変なの見えるし、レンは「まずはキミが落ち着け。」でお馴染みの松尾諭演じる地元のオッチャン、山崎サンに轢かれそうになるし、もう色々と怪現象に見舞われる。

いや1番の怪奇現象はバイト先にニット帽被って片目を覆うオッサンが世界線を越えて来店していることなんですけども。

その後、お詫びがてら山崎サンが坪野鉱泉まで積んで行ってくれることに。車中では「牛の首」の怪談話をしてくれたり、地元ということもあってか坪野鉱泉には何度か訪れたこともありホラー系には少し興味がある様子。

しかしこの山崎サンがいい人なんじゃ。このオッチャンなんか怪しいなと思ったのは思い過ごしで、いつまでかかるか分からん心霊スポットデートを待ってくれるし、2度も怪現象に見舞われてんのに「こんなところいられるか!!俺は帰る!!」ってなんないし、レンが屋上からおしっこをひっかけてしまっても「なにやってんだよ!」で済ませてくれるし本当にいい人なんじゃ。のに最期が山/崎サンになってしまうのは、監督の愛なんじゃろうな。

んで有力な手がかりが見つからんかったからと砂浜で青春していると、男子校生がぶつぶつ言いながら入水自殺しようとしている!んで止めたらカノンをみて「シオン!?」とか言いだす。お前それお前小津姉妹じゃが!!かまんのか!?と思いつつ、どうもNG子はカノンそっくりのシオンなる人物であること、アキナとノリ子は動画撮影後に相次いで不審死を遂げていること、あと彼(ショウタ)はシオンの彼氏(公認)であることが発覚する。

「シオンの家に行けば何か手がかりがあるかも」と家を訪ねると、そこには出張中であるはずの親父、ココリコ田中が現れる。あれぇ!?親父!?あたし双子やってんか!と隠し事しやがってこの親父!と年頃の子供やりがちなムーブ。大変そう。

んで家には都合よく事情を知っとるばあちゃんじいちゃんがおって。田舎の家族の構成はだいたい夫婦と子供+どちらかの祖父母っていうもう超ありきたりなかんじで、オタクらしくらしくいうと「解像度が高い」ってやつ。草。田舎の解像度もクソもあるか。

じいちゃん曰く「牛首村では、めっちゃ双子が産まれていて、当時双子は忌み子と呼ばれていて。「7つになるまではナントカ(忘れたけど神のうちじゃなかったと思う)」って普通に育てるけど、7歳になったら片方の子供に牛の皮をかぶせ、神の元に返すという体で口減らしをしていた。俺(じいちゃん)もばあちゃんもそう。」とのこと。

ちょい待ちんか。女子高生(15〜18歳)のじいちゃん何歳よ。ちょっと演者の人の年齢確認するよ。Kōkiは撮影当時18才で親父のココリコ田中は50才でママンの堀内敬子も同い年。じいちゃんばあちゃんの麿赤兒と竜のり子も同じ1943年生まれの78才。よよい。あいやまたれいまたれい。7つで口減らしされるってことはあなた、1950年ですよ。1950年のできごとといえば

プロ野球、初の日本シリーズ

・第一回札幌雪まつり

ですよ。う〜ん分かりづらい。とはいえもう第二次世界大戦は終わってんのにお前らホントかよってかんじよ。伊予市でさえもう電気が通ってたぞ。

逸れた。

ばあちゃんの双子の片割れがアヤコという名前で、カノンの周りで起きる怪現象はどうもアヤコのせいらしいことが分かる。そしてレンが帰りのバスで命を落とす(理不尽)。直前の駅での豪雨のシーンは作りモンじゃなくてガチならしくて、これはマジで必見だと思う。とか言っとけば通っぽくてよいね。うん。亡くなったレンにすがり泣くカノン。を制止する検屍官?の人の演技も必見や。

それはいいんだけど、そもそも家族でもないのに遺体に会えるんか?とか、残された家族のことを考えると気が気でなかった。のに、レンが何かを手に持っていることに気が付いてくすねるカノンにびっくりして前後不覚になってしまった。

そしてその牛の頭の形をした石(牛の首って言わせたいんだろうがそうはいかんぞ)を「ばあちゃんに握らせて歌を歌う」というRTA走者なみの閃きを実行。なに食って育ったらそんなこと思いつくねん。しかし思惑はヒットしてなんとタイムスリップしてしまう。やりやがった。何回やるねん。

んでタイムスリップした場所は子供を生きたまま放り込み葬っていた穴。やば。絶対酸欠雰囲気だと思うんだけど大丈夫?大丈夫。だってアヤコさん死んでないもん。何年も。どういうこと?そういうこと。ちなみにシオンもそこにいた。

その後ややあってカノンとシオンはアヤコから逃げ切り、穴から脱出してまとまった時間を確保してから運命の再会を果たす。が、シオンにはアヤコが取り憑いていた。アヤコから距離を取るカノン。しかし文字通り崖っぷちに追い込まれてしまう。そんなホラー映画ある?あるんだよ3作品連続でタイムスリップするシリーズだぞ。なにが起きても驚

カノンがシオン(アヤコ)を抱えて崖からスープレックスした。

そして付いてきていたショウタも助けようとして転落。こんなホラー映画初めて観た。「ひとりじゃ寂しいもんね?」というより、ひとりでは飲み込めんぞこれは。うん。ヤバいな。はい。こんな気持ちは初めて〜つって。

はい。

 

ここまででも十分クソ長いし、駄文も駄文なクソあらすじになってしまったから心機一転、別のページに書くことにする。おやすみ。