MLP-2を購入したよ。

MLP-2を買ったよ。と言っても解体されて細切れになったそれの一部だよ。ジャージとか靴とか、細切れになったものを集めるの好きな人みたいだね。そもそもMLP-2って何よ?なんなのよ?という人は多いだろうから今から俺と賢くなろう。実は俺もあんまり知らないよ。

MLP(Mobile Launcher Platform)はそもそも、1963年にアポロ計画のために開発・製造されたもので(当時は単にモバイルランチャーと呼ばれていた)、その後のスペースシャトル計画なんかで何度も改修・改造・改良を重ねてモバイルランチャープラットフォーム(MLP)と呼ばれるようになったそう。高さ8メートル、幅41メートルの巨大な2階建ての移動式構造物。とかなんとか紹介されていたけど、動画を見た感じ構造物というより組み立て式の超巨大ロケット発射専用重機って感じ。重さは600万ポンド(ヤードポンド法は滅びろ)で、なんと1200万ポンドの重さを支えられるそう。ポンドで言われても分からんね。2722トンの重さで、5443トンのものを支えるよ。変なところで切り上げたから倍になってないけど気にするな。もちろん支える事だけが仕事なわけではなくて、MLPは打ち上げ物とアンビリカルケーブル(エヴァじゃん)で接続してタンクから推進剤や、ヘリウム・窒素・空気、電力なんかも供給するのがメインの仕事らしい。んでそのケーブルは炎に焼かれんように一瞬で収納されるみたい。アニメなんかでケーブルがピョンと跳ねるのはそういう事なんかな。分からん。多分そう。

MLP-2は1964年に建造され、ML-2時代に無人のアポロ6号ミッションを打ち上げ、乗組員のいる9号、12号、14号ミッションを打ち上げ、最後に1973年にサターンVでスカイラブを打ち上げた来歴があって、1983年以降MLP-2になってからはスペースシャトル44回の打ち上げに使用された。そのうち、コロンビア(向井千秋さんが乗ったやつ)以外のスペースシャトルの処女飛行に関わっている。この処女厨め。

今回購入したのはそんなMLPの2号機MLP-2のTSM(Tail Service Masts)の一部らしい。TSMはなんかよく分からんけどYouTubeで見た感じスペースシャトルを支える箇所のことみたい。ちょうどサターンVの打ち上げ時の再現動画があったよ。ORBITER 2010 Saturn V Launch (Pad Camera Tail Service Mast Focus) - YouTubeこれも焼かれんようにカショっと動くみたい。というかそもそもなんだけどああいうのって使い捨てじゃないのが意外よね。

それでそんな歴史的に重要なものの、重要な箇所がなぜ手に入るのよ?と調べてみると、「駐車場のスペースがないから駐車場にする。そんで解体する。」かららしい。かまんのかそれで…。

宇宙事業に多大な貢献をしたんだから、博物館に、とかなんかなかったんか。一応解体したサムシング欲しい人を募集したみたい。その結果ほとんど名乗りを上げる人がいなかったからこそこんないい部位が手にはいったんやろうな…悲しいね。

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